【時効】じこう

ある事実状態が一定の期間継続した場合に、その状態が真実の権利関係に合致するかどうかを問わず、その事実状態をそのまま尊重し、これを権利関係と認めようとする制度です。

「権利の上に眠る者は保護しない」「証拠が散逸してしまう」ということも時効の存在理由です。時効には2種類あります。

1つは、「取得時効」です。これは時間の経過によって、権利を得ることです。例えば、他人の土地を自分の土地だと思い込んで10年も占有し続けたときなどは、その土地の所有権を得ることができます。

もう1つは、「消滅時効」です。これは、取得時効とは逆に、時間の経過によって権利を失うことです。民法の原則では消滅時効は10年ですが、民法や商法には、権利関係を迅速に確定するため、5年、3年、2年、1年、6カ月の短期間で時効が成立する場合もあります。

また、「時効の中断」を催告すると時効を仮に停止させることができます。ただし、催告しても相手に無視された場合にはその後6カ月以内に訴訟を起こすなどしないと時効中断の効力は生じません。

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